酒鮮の宿とは一体何?

旨いお酒を新鮮な海の幸と「合わせる」

「酒鮮」の由来とこだわりを必要以上に説明します

お酒と料理の出会いを演出するために

かに料理イメージ

 舌にかなう純米の酒、美味しい焼酎。
 日本の酒類を知り、楽しみ、地元の新鮮なお魚と「合わせる」ことでその旨さをさらに体感していただきたい。「酒鮮(しゅせん)」とは、そんな思いで「酒仙」と「新鮮」を組み合わせた創造語です。まるやすはこの「酒鮮」を宿名に取り入れ、旅の宿としての演出を日々考えています。

 ご家庭で食べる料理は毎日違うのに、飲む酒はいつも同じ・・・もしそうだとしたら、酒匠である宿主は考えます。

それはあまりに勿体ない!

 和食に外来酒をムリに合わせなくてもいいのです。酒鮮の宿まるやすは、「酒匠のいる宿」です。料理に合ったお酒、あなたに合ったお酒に出会うための総合演出を担当させていただきます。

お酒を「合わせる」相乗効果

日本酒と照明

 まるやすの通常の夕食は地元のお魚の家庭料理。活きの良さ抜群のお刺身から始まり、自前の畑で育てた季節のお野菜と、季節のお魚の煮付けは味自慢。
 季節の酢の物でお口を直した後は、季節のお魚の油もの。まだまだ美味しい食事は続きます。

 それぞれのお食事に、香りの良いお酒や味わいの深いお酒、スッキリとキレる焼酎・・・など美味しいお酒がよりお食事を引き立てます。

 まるやすがプロデュースしたいのは、「期待以上の満足」です。食事とお酒、2つの要素を組み合わせることで、さらなる相乗効果を期待したいのです。

物語のような変化を

酒器

 また、お酒をお出しする量にもにもこだわっております。

 一合だと一人では酔ってしまうので、お食事に合わせて3~5杯程度、色々なタイプのお酒を楽しめるよう、六勺売りをしています。食事に合わせてお酒を選ぶ楽しさを、1つの物語のように味わっていただきたいと思います。

 もちろん酒匠である宿主がソムリエいたしますので、ぜひご相談いただき「あなただけの美味しい時」をお楽しみください。

※お酒はすべて別料金となります

お酒が苦手な人ほど、ぜひ

 お酒選びは酒匠に任せるのも良し、知らないお酒を覚えるのも良し。
 「いつものビール」はちょっとお休みして、少しお酒に対する考え方を変えてみませんか?

 たとえば「日本酒の味がどうしても合わない」と思い込んでいる方、「テレビで美味しいと言っていたお酒」とおいしいと思っている方など・・・お酒の味は一種類ではないことを経験を持って感じていただきたいのです。

お酒との出会いと、知るきっかけを。

 酒鮮の宿まるやすは、宿名に恥じない演出を心がけ、お客様を心よりお待ちしております。

 

まるやすの歴史

時代は変わり、宿も変わる

 「まるやす」は大正のころ、当地に国鉄宮津線が開通した際、先々代古田安太郎が夏期だけの民宿として創業いたしました。

 当時は年を通じての観光客は少なく、主に夏の避暑や海水浴のお客様にご利用頂いておりました。その後、レジャーの多様化に伴い、春秋は西国28番札所巡りの拠点、冬のかに料理をお楽しみいただく宿として発展。当時当地にはあまりなかった年間営業をする「年間民宿」として、宿泊場所の提供に努めてまいりました。

 時代は変わり、天橋立温泉の湧出により温泉設備を備えた旅館やホテルが増えはじめます。これにより宿泊料金の安さだけが特徴だった簡易宿泊所「民宿」の存在意義は、徐々に希薄に感じるようになりました。

変えるもの、変えないもの

 そこでまるやすは「民宿」という親しみやすさは残したまま、「これからの時代に楽しんでいただける空間の創造」を念頭に置き、改革を進めました。
 美味しい食事とお酒、羽毛布団、予約制の全日自家焙煎珈琲、世代を超えて楽しめる漫画等・・・旅する宿主の旅人としてこんな宿があったらいいな、をコンセプトに、「小さな宿」ならではのこだわりをちりばめたのです。
 そして、dining bar 珠庵や珪藻土を全館に取り入れた大改装を経て、2005年11月にリニューアルオープンいたしました。

 さらに宿主が「利酒師」をへて世界で83人目の「酒匠」に認定された2007年7月1日を境に、地元の美味しいお酒と新鮮な魚介類をお楽しみいただける宿を目指し、

「酒鮮民宿 まるやす」

と、民宿の前に「酒鮮」を加えた名称へと改めさせていただきました。

そして、民宿の域を超えてしまった

 さらに、2010年。
 凝り性の宿主が民宿の概念を変えたい一心で奮闘し、従来の安さが魅力であった一般的な民宿の域から抜けだそうと改良を進めた結果、ふと気がつくと、「民宿らしくない」と呼べる要素がたくさん。
 酒の品揃えと品質、酒ソムリエ=酒匠としての料理と日本酒を合わせたご提案、dining bar 珠庵の誕生、お部屋には羽毛布団・・・。これらを総合して考えると、まるやすは「もはや民宿ではないのでは?」そう考えたのです。民宿であったことを否定するわけではなく、単にまるやすが一般的に言う「民宿」と分類するのが難しくなった、と。

 以上のことから、天橋立 酒鮮民宿 まるやすは、2010年3月1日から宿名の「民宿」の文字を外し、

「天橋立 酒鮮の宿 まるやす」

と改めさせていただく事になりました。

 またサブネームとして「SAKEソムリエ(酒匠=さかしょう)のいる隠れ家」を名のりよりお酒を楽しんでいただけ、民宿を超えた宿としてもおもてなしの心と本物志向の食材、リーズナブルな民宿の価格はそのままに、和みと安らぎを感じられる空間の創造に努めてまいります。